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7)水廻り について

 

    年齢に応じた設備の設定

    タイルや床の意匠性

 

8)2階というメリット ほか

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7)水廻り について

 

    年齢に応じた設備の設定

    タイルや床の意匠性

 

① 年齢に応じた設備の設定

 今は設備機器メーカーから保育園向けのトイレ機器も多数あり、幼児用の設備については
水廻り空間のレイアウトでは悩んだぐらいで、昔よりも格段に充実しています。
 

 

 こどもの小便器は、使う年齢によって身長が異なるため、少しだけ高さ位置を

変えて設置しています。(設定仕様に準ずる)

 

 座るタイプは、年齢が大きくなるとトビラを付けた個室で行うようにしていくが、
まだまだ個室はコワイという子供や見守りが必要な子供のために、
トビラが無い⇒でも囲われているカンジ、といった空間にしていて、段階的に慣れていく
ようにしています。 

 

 手洗いの設備は、ボウルの大きさや設置可能高さ、水栓の選択肢など

保育室内に設けた手洗い場は、水栓をひねるタイプに設定。(三角取っ手の昔からの推薦)

最近の子供は、レバー式での上下開栓や手をかざすと水が出る自動水栓がフツーという家庭も

多く(トイレも自動流しとか)、ひねる動作を覚える、出来るようになる機会がありません。

 よって、便利すぎる仕様は避けようとしましたが、商品自体が便利なものしかない場合もあり、
悩ましいなあとも思いました。

 大人=保育士さん達が使う衛生清掃関係の水廻りでは、例えば、給湯カランの設定の無い
組合せなどもあり(もちろん機器としてはあるのですが、今回の当方の希望に対して無かったと
いう意味) 悩ましいなあ、と個人的には感じました。 
 今の若い人は水で雑巾は洗わない、お湯を使う場面も多いように思っています。最新式の
設備には水とお湯の両方の設定はもちろん有りますが、コストバランスから、
又、シンプル仕様から選定していくと、旧式の『水仕様』しかなく、
現場の労働環境(ランニングコスト)と設備仕様と(イニシャルコスト)どちらを優先させるか
悩ましいなあ、と個人的には思いました。


 

② タイルや床の意匠性

【床】

 裸足保育ゆえ、水廻りの床を保育室のフローリング床との兼ね合いなどどのようにしていくか、

悩ましく、タイルやシートフロア、の中から最終的にはシートフロアとなりました。

最大の理由は、『次亜塩素酸ナトリウムが使えるか』という事。伝染系の汚染防止の為の

清掃等に使うこの薬品は、家庭でも使う常備清掃洗剤の一種なのだが、タイルなどは色の変色や

菌の染み込み付着など、選定は限定されてしまいます。 ツルピカのタイルなら耐薬品性は高い
のだが、はたして裸足の子供に優しいか⇒否・・・ よって、シートフロアとなったのです。。

 裸足に優しいタイルもあったのですが、中々難しいですね。。。

 

【腰壁のタイル】

 トイレや水廻りには、いかにもクリーンな印象のツルピカなタイルを使う場合が多いですが、

多くの便器や設備が並ぶ空間で、ここはショールームか?と思われるような雰囲気は避けたかった
のです。 なので、ツルピカの定番タイルではなく、病院や施設トイレの印象とは異なる
家庭的な印象を目指していました。
 

 デザイン性の高いタイルはコストの面から面積を縮小して採用する事となる為、広い腰壁面で

清掃性からタイルにしたいという要望からは、コストを抑えたタイル選択となります。

 よって、部分的にデザインタイルを使いつつ、白系の100角タイルですが、真っ白ではなく

クリーム色にしたり、目地をベージュ系にすることで全体の印象を優しくまとめていこうと

しました。 統一していこうとするデザインルールとはちょっとずらしてのまとめ方で、何とか

諸条件に収まる中で、木質感に合う水廻りスペースを目指しました。
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8)2階というメリット、その他
 保育園は一般的に1階にある場合が多いです。
2階以上への設置は、法令上のキマリが厳しくなる為、又、2階と3階以上ではさらに厳しさが
異なる為、2階設置がベターとなります。

 
 法令上のキマリというのは主に避難に関する事柄で、今回はテラスに面している事と
避難用滑り台を設置頂いた事で
2方向避難が可能となり、2階保育園の実現可能性がグッと
高まっていきました。

 
 法令面とは別に2階に作るメリットは外部からの視線をシャットアウトしやすい、と
いう事や、エントランスからの飛び出しなどを防ぐメリットがあるといえます。

都会の保育園は周囲に余裕が無い場合が多く、保育園の門を出るとすぐ車道に面していたり等
送迎時に混雑する門前は充分な余裕が無いとキケンな場合が多いです。

 今回はビルに到着して2階の保育園に行くまでに少しではありますがキョリがあります。
このアプローチが登園降園時の気持ちの変化と上手くかみ合い、心理的にも物理的にも良い効果をもたらす事と思われます。

 2階設置の場合、必然的に階段の上り下りが発生します。
最近のお子さんはマンション住まい+
エレベーターで、階段の上り下りの機会が極端に少ない、と聞きます。階段に慣れていない
お子さんにも丁度良い機会、練習の場となりそうですね。 


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【段差】

2階のテラスに出る出入口サッシの足元は、一段上がるような仕上がりにしています。
最近はバルコニー出入口もバリアフリーのような段差無しが増えていますが、今回は建築の仕様から
段差ができた為、これをあえて大き目の段になるように造作しました。
ちょこっと腰掛けたり、外に出る際には座って靴の脱ぎ履きが出来るような台となっています。
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他にも細かく説明したいところはありますが・・・
照明、換気、天井の塗装、114条区画の事などなど、又の機会にアップしたいと思います。



最後までお読み頂き、有難うございました☆